デジタル終活とは?必要性ややり方、たった1分で終わるデジタル終活を解説

人生の総括や最期を迎えるために行う「終活」
皆さんは「終活」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
長年、シニアについて調査・分析を行う「ハルメク 生きかた上手研究所」が「終活と見なす項目」を調査したところ、「パソコン内やSNSなどのデータの整理・消去」を終活とみなす割合は24.9%、「インターネットやSNSなどのデジタル関連の登録・加入サービスの情報整理」を終活とみなす割合は22.8%と、「お墓の準備・用意(21.1%)」や「お葬式の準備(20.6%)」よりも、終活として認識されていることがわかりました。

(引用:「終活に関する意識と実態調査」ハルメク 生きかた上手研究所調べ)
このように高齢者の方からも、パソコンやスマートフォンなどのデジタル終活への関心が高まっています。
そこで本記事では、「デジタル終活の必要性がなんとなくわかっているが動き出せていない」「デジタル終活をやりたい」という人に向けて、
- なぜデジタル終活を行う必要があるのか(目的)
- デジタル終活のやり方
- たった1分で終わるデジタル終活
を紹介いたします。
デジタル終活とは?

デジタル終活とは、簡単に言うとデジタル化している資産と情報を整理することです。
デジタル化している資産とは、スマートフォンやパソコンに保存されたデータ、インターネット上のアカウント情報のことを指しており、「デジタルデータ」や「デジタル遺品」と呼ばれています。
まずはデジタルデータに該当するものを理解しましょう。
「デジタル化している資産=デジタルデータ」と先述しましたが、デジタルデータは非常に広範囲にわたります。
ここではデジタルデータを3種類に分けて一覧にまとめました。
- スマートフォン、タブレット、パソコンなどのデータ
- 画像や動画
- メール
- 連絡帳
- メモや日記
- ネット上のデータ(インターネットデータ)
- SNSアカウント情報や投稿
- ブログ
- クラウドストレージ(iCloud Drive、Googleドライブ、Microsoft OneDrive、Dropbox)のアカウント情報や保存されたデータ
- WEBメール(Gmail、Yahoo!メール、Outlook.com)のアカウント情報やメール履歴
- お金にかかわるデータ
- ネット銀行やネット証券のアカウント情報
- 仮想通貨などのオンライン口座アカウント情報
- 定額サービスのアカウント情報
- その他
- CD
- DVD
- USBメモリ
なぜデジタル終活を行う必要があるのか?2つの目的
- 残された家族を困らせないため
- 自分が削除したい・継承したいデータを適切に処理するため
残された家族を困らせないため
自身が生きているうちにデジタルデータを整理しておかないと、残された家族は様々なトラブルに巻き込まれてしまいます。
終活に関する情報を発信するメディアを展開する林商会の調査によると、「ロック解除」や「ネット銀行」に関するトラブルが多く挙げられていました。
「デジタル遺品やデジタル終活に対する意識について」アンケート調査 林商会調べ
- 「ロック解除」に関するトラブル
- 友人の母親が亡くなって、スマホのロックが解除できず、生前親しくしていた人をお葬式に呼べなかった。(40代男性)
- 端末ロックを解除しようとして、データが消えた。(30代女性)
- 「ネット銀行」に関するトラブル
- ネット口座の場所がわからず、相続手続きが進まなかった。(30代男性)
- 亡くなった家族が銀行のネット口座を持っていることが死後かなり経過してから判明して、相続手続きが一部やり直しになって大変だった。(40代男性)
最も多いのが「スマホのロックが解除できない」というトラブル。専門家に依頼してロックを解除してもらうことも可能ですが、費用は20~30万円、期間は半年~1年と多くの費用と時間を要します。
生きているうちに家族にパスワードを伝えておくだけで、残された家族が余計なトラブルに巻き込まれるのを防ぐことができます。
自分が削除したい・継承したいデータを適切に処理するため
皆さんは「自分が亡くなった後にパソコンやスマホ・ネット上に残したくないデータがありますか?」
終活に関する情報を発信するメディア(終活瓦版)を展開する林商会が実施した「デジタル遺品やデジタル終活に対する意識アンケート」によると、9割以上の人が自分が亡くなったらパソコンやスマホ・ネット上のデータの一部または全部を削除したいと考えています。

(引用:「デジタル遺品やデジタル終活に対する意識」アンケート調査 林商会調べ)
LINEやメールのやり取り、インターネットの閲覧・検索履歴などは見られたくないという人がほとんどですが、その一方で写真などの思い出は残したいという方は多く、残された家族にとっても大切な宝物になります。
そのため、自身が削除したいデータと家族に引き継ぎたいデータをあらかじめ分類し、適切に処理を行う必要があります。
デジタル終活のやり方 ~ 簡単3ステップ ~
デジタル終活は、自分だけですぐに実行に移すことができます。以下がデジタル終活の流れです。
まずは自身の所有するデジタルデータを把握することから始めましょう。
デジタルデータは目に見えないものが多いため、頭の中で把握するだけでなく一覧表などにまとめておくことをおすすめします。
※【デジタルデータに該当するもの】を参考に進めてください。
次にデジタルデータを「残すもの」と「処分するもの」に分けて整理していきます。
ステップ1で把握したデジタルデータの中には、現在は全く使用していないアカウントや昔のデータがそのまま残っているケースが多々あります。
膨大な量のデジタル遺品を残すと、亡くなった後に必要な手続きが増えてしまい家族に負担をかけることになります。
特に高齢者の方は、必要最低限のデジタルデータだけを残しておきましょう。
最後にエンディングノートなどを用いて記録しておき、家族や周囲の人に伝えましょう。
記録する際にはデジタルデータごとに、アカウントID・パスワード・解約時の連絡先などを記載します。
ただし、お金にかかわるデータの取り扱いには注意が必要です。アカウント情報はエンディングノートに記載してもよいですが、IDやパスワードはエンディングノートには書かず、別の紙にメモして金庫などの別の場所に保管することをおすすめします。
たった1分で終わるデジタル終活!「スマホのパスワード」を伝えましょう

「デジタルデータが多すぎて、把握しきれない…」「今は忙しいのでデジタル終活に時間をかけられない」という方におすすめしたいのが、スマートフォンのパスワードを共有することです。
スマートフォンのパスワードを直接家族に伝えてもよいですし、メモに残しておくだけでも十分です。
【生前にパスワードを教えたくない人向け】3つの代替方法
「生きているうちは家族にスマートフォンの中身を見られたくない…」という方に向けて、3つの方法を紹介します。
- メモ用紙にパスワードを記載し、修正テープで隠しておく ※いざという時は10円玉で削れば見ることができる
- 生命保険の担当者との共有
- その他サービス(Digital Keeper)の利用
Digital Keeperとはデジタル資産を家族に安全・確実に引き継ぐための終活サポートサービスです。
サービスから送られてくる「お元気ですかメール」に対して、本人が一定期間返事できなかった場合、万一の事態が起きたと判断され、サービス上に預けている全ての情報があらかじめ指定した継承者にメールが届くという仕組みです。
月会費330円または年払い会費3,300円とシンプルで手軽な料金であるため、非常に始めやすいサービスです。
スマホのパスワードを家族に伝えることもデジタル終活のひとつです。デジタル終活の第一歩としてぜひ取り組んでみてください。
まとめ
- スマートフォン、タブレット、パソコンなどのデータ
- 画像や動画
- メール
- 連絡帳
- メモや日記
- ネット上のデータ(インターネットデータ)
- SNSアカウント情報や投稿
- ブログ
- クラウドストレージ(iCloud Drive、Googleドライブ、Microsoft OneDrive、Dropbox)のアカウント情報や保存されたデータ
- WEBメール(Gmail、Yahoo!メール、Outlook.com)のアカウント情報やメール履歴
- お金にかかわるデータ
- ネット銀行やネット証券のアカウント情報
- 仮想通貨などのオンライン口座アカウント情報
- 定額サービスのアカウント情報
- その他
- CD
- DVD
- USBメモリ
- 残された家族を困らせないため
- 自分が削除したい・継承したいデータを適切に処理するため
- デジタルデータを把握する
- デジタルデータを「残すもの」と「処分するもの」に分ける
- エンディングノートなどで伝える


