SHARE:

【今日から始める】終活とは?目的の整理と最低限取り組むべき5つのこと

【今日から始める】終活とは?目的の整理と最低限取り組むべき5つのこと

人生の総括や最期を迎えるための準備を行う「終活(しゅうかつ)」

「終活」は2009年に『週刊朝日』が生み出した言葉で、今ではシニア世代を中心に広く認知されています。

しかし多くの方が「いろいろ調べてみたりしたけど難しそう」「終活をやろうにも何から手を付ければよいのかわからない」と考え、実際に終活に取り組む方はごく少数です。

長年、シニアについて調査・分析を行っている「ハルメク 生きかた上手研究所」が2023年に実施した「終活に関する意識調査」によると、終活が必要だと思う割合は76.8%。一方、終活をすでに始めている割合は39.2%にとどまっています。

(引用:「終活に関する意識調査」ハルメク 生きかた上手研究所調べ)

終活の必要性を感じてはいるものの、なかなか行動に移せていない方がほとんどであることがわかります。

本記事では「これから終活をしたい」「まだ若いけど万が一に備えたい」と考えている方に向けて、

  • なぜ終活を行うべきなのか?(目的の整理)
  • 終活でやるべき12項目と最低限やるべき5つのこと
  • 今日からすぐに終活を始めるための方法

をご紹介いたします。いろいろなサイトを見て結局何からすればよいのかわからない・・と考えている方は是非最後までご覧ください。

終活を行う3つの目的を整理しましょう。

終活が捗らない方の多くは、「終活の目的」をぼんやりとしか理解していません。

終活は3つの目的を持つことで、意欲的に取り組むことができます。

終活を行う3つの目的
  1. 後悔のない人生を送り、残された時間を充実させるため
  2. 亡くなった後に残された家族を困らせないため
  3. 8割が経験する相続トラブルを防ぐため

後悔のない人生を送り、残された時間を充実させるため

「終活」をすると、必ずといっていいほど自分の人生を振り返ります。自分がこれまで歩んだ人生を振り返るとともに「本当はやってみたかったけどできなかったこと」「晩年を迎えても諦めきれないこと」も出てきます。

オーストラリアの看護師が公開した情報によると、死を間近に控えた人々が口にする後悔の中で最も多いのが「自分自身に忠実に生きれば良かった」だそうです。(以下、TOP5)

  1. 自分自身に忠実に生きれば良かった
  2. あんなに一生懸命働かなくても良かった
  3. もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった
  4. 友人関係を続けていれば良かった
  5. 自分をもっと幸せにしてあげればよかった
終末期の患者が語る後悔|ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」トップ5

終活に取り組み「残りの人生で実現したいこと」を明確にすることで、自分の人生を後悔なく生きることができ、人生を豊かにすることができます。

終活は自分自身の人生に向き合う大きなきっかけとなります。

自分が亡くなった後、残された家族を困らせないため

人が亡くなると、残された家族は知人への連絡、葬儀やお墓の手配、遺産整理や相続など、やらなければならないことがたくさんあります。

終活の情報メディア「終活瓦版」が2023年に公開した「親族の死後に最も困ったタイミングTOP5!」によると、お通夜・葬儀、相続、遺品整理など、事前に準備しておかないと困ることがたくさんあるようです。

引用:【200名に聞いた】親族が亡くなったあと最も困ったタイミングTOP5!大変だったエピソードも大調査

終活で「情報整理」を事前にしておくことで、亡くなった後に家族を困らせることなく、スムーズに関係各所の手続きを終わらせることができます。

8割が経験する相続トラブルを防ぐため

死後、家族間のトラブルで最も多いのが「遺産相続」に関するトラブルです。

相続問題の解決を支援する「一般社団法人 相続解決支援機構」が行った調査によると、相続を経験した方の約8割がトラブルがあったと回答しています。

引用元:相続トラブルに関する調査(2022年)

言い方を変えると、トラブルなく相続できるのは2割だけしかいないのです。

相続の中でも特に「不動産相続」に関するトラブルが多く見られ、不動産の場合、物理的に分割できない。1円単位で分けられないという点がトラブルの要因となります。

相続トラブルに関する調査(2022年)の興味深いデータとして、「トラブルが起きた相続の70%以上で遺言がなかった」と明記されています。こうしたデータからも「遺言書の作成」が非常に大切であることがわかります。

終活には「遺言書の作成」も含まれます。相続関係のトラブルを未然に防ぐためにもしっかりと遺言書の作成(終活)を行っておくことをおすすめします。

終活でやるべき12項目と最低限やるべき5つのこと

終活でやるべきことが多岐にわたります。以下、終活でやるべき12項目をまとめたものです。

終活でやるべきこと優先度
遺言書を作成する高
医療や介護の希望を家族や周囲の人に伝える高
財産の整理をし、一覧表を作成する高
今後や老後の資金計画を立てる高
最期に連絡してほしい人をリストにする高
葬儀の規模、形式、読んでほしい人について家族と話し合う中
お墓について家族と話し合う中
身の回りの整理、デジタル関連の整理をする中
エンディングノートを作成する(亡くなるまでにやりたいことリストなど)中
保険の確認と見直し中
相続税対策中
ペットに関する対策中

すべて完璧に準備しておくことが理想ではありますが、これらをすべてまとめて行おうとすると終活のとりかかりが遅くなったり、途中で頓挫してしまいます。

そのため、まずは優先的に最低限行うべき5つのことから始めることをおすすめします。

①遺言書を作成する

予め遺言書を作成しておくことで、残された家族間での遺産相続トラブルが起こりにくくなります。先述した通り、遺産相続を巡るトラブルは非常に起こりやすく、特におひとりさまの方、離婚や再婚をされた方などは、相続関係が複雑になっていることがほとんどです。

遺言書を作成する方法は大きく3種類ありますが、最も簡単な方法では紙・ペン・印鑑があれば有効な遺言書を作成することができます。また、生きているうちは何度も書き直しが可能です。

②医療や介護の希望を家族や周囲の人に伝える

現在は健康だとしても、いつ重大な病気が見つかるか、不慮の事故にあってしまうかは誰もわかりません。もしものときに備えて、まずは医療に関する自身の情報(かかりつけの病院や担当医、常用薬など)を家族や周囲の人に伝えましょう。

さらに「余命宣告されたときには積極的に治療を行いたいのか否か」「最期を病院と自宅のどちらで過ごしたいのか」などの要望をできるだけ細かく伝えておきましょう。

直接伝えるだけでなく、メモやノートに残しておくと安心です。

③財産の整理をし、一覧表を作成する

自分自身の財産を全て正確に把握できている人はほとんどいません。財産とは身の回りの物品から不動産、貯金や生命保険など多岐にわたります。

まずは自身の財産状況を正しく把握し、家族に伝えるためにも一覧表を作成しておきましょう。

整理する財産の例

  • 現金
  • 預貯金
  • 不動産(土地、住宅、収益物件など)
  • 有価証券(株式、債券、投資信託など)
  • 生命保険
  • その他資産(自動車、貴金属、骨董品、契約しているサービスなど)
  • 借入金(銀行、消費者金融など)
  • 住宅や自動車のローン
  • 家賃や光熱費の未払い
  • 税金の未払い

④今後や老後の資金計画を立てる

自分や家族が苦労しないために、充実した人生を送るためにも資金計画を立てることは非常に重要です。

資金計画を立てる際、まずは以下の3点を確認しましょう。

  • 現在の生活費
  • 貯金額
  • もらえる年金の額

これらを確認した上で「現在の生活費を年金で補いきれるのか」「貯金で医療費や介護費を用意することができるのか」などを家族と話し合います。資金計画は年齢やライフステージによって異なるため、自身が置かれた状況に合わせて計画を立てる必要があります。

⑤最期に連絡してほしい人をリストにする

家族が亡くなった後に「故人の交友関係を知らない」「誰を葬儀に呼んだらいいかわからない」というケースは多々あります。案外、家族は家族の交友関係を知らないものです。

そこで残された家族を困らせないため、友人を悲しませないためにも、自分が最期を迎える際に会っておきたい人をリストにまとめておきましょう。

名前・連絡先・自分との関係性の3点をまとめておくと、誰が見てもわかりやすいです。

【第一歩】終活をすぐに始めるためにはエンディングノートがおすすめ

終活で最低限行う5つのことをご紹介いたしましたが、「大変そうだな・・」と感じた方はエンディングノートから始めることをおすすめします。

エンディングノートは、「もしもの時のために役立ノート」で、終活に必要な項目を一元管理することができます。終活ノートとも呼ばれます。

エンディングノートのメリットは項目を埋めるだけで完成する

エンディングノートは事前に項目が用意されているため、ノートを埋めるだけで簡単に終活を始めることができます。

  • 自分の基本情報
  • 資産
  • 医療・介護
  • 葬儀・お墓
  • 相続・遺言
  • 家族のこと
  • デジタル関係(携帯電話やパソコンのパスワード)
  • 知人・友人の連絡先
  • ほか

終活で一番大変で時間がかかることが「情報の整理」です。エンディングノートであれば1冊で時間がかかる部分をクリアにすることができます。

何度でも書き直しが可能

エンディングノートは遺書のような法的な効力を持っていないので、何度でも書き直しが可能です。もちろん一度記入した部分を消しゴムで消して再記入することも可能ですし、毎年新しいエンディングノートを購入して情報をアップデートしていくことも可能です。

資産状況や身体的な変化などは起きて当たり前です。変化が起きた場合でもすぐに書き直しできる気軽さがエンディングノートのメリットとも言えます。

エンディングノートと遺言書の違いは?

エンディングノートと遺言書の違いは「法的な効力があるか否か」「書き方」「記載する内容」の3つです。

 エンディングノート 遺言書
 法的な効力なしあり
 書き方定めなし定めあり
 内容定めなし定めあり
(相続・財産・相続人・遺言執行人の指定など)

相続に関することは遺言書を書くことでトラブルを防ぐことが可能です。

※最も簡単な方法では紙・ペン・印鑑があれば有効な遺言書を作成することができます。詳細な遺言書の書き方は法務省「自筆証書遺言書保管制度-03遺言書の様式等についての注意事項」をご確認ください。

1000円で購入できるおすすめのエンディングノート

エンディングノートは書店やAMAZONでも1,000円前後で購入することができます。おすすめの2冊は下記のとおりです。

エンディングノート もしもの時に役立つノート(コクヨ)

価格:¥1,214
おすすめ度[review_stars 3.9/5]

一番わかりやすい エンディングノート(リベラル社)

価格:¥1,078
おすすめ度[review_stars 3.8/5]

エンディングノートを購入することも終活のひとつです。これまで取り組めなかった方もエンディングノートを購入して今日から終活をはじめてみましょう。

まとめ

終活を行う3つの目的
  1. 後悔のない人生を送り、残された時間を充実させるため
  2. 亡くなった後に残された家族を困らせないため
  3. 8割が経験する相続トラブルを防ぐため
最低限行うべき5つの終活項目
  1. 遺言書を作成する
  2. 医療や介護の希望を家族や周囲の人に伝える
  3. 財産の整理をし、一覧表を作成する
  4. 今後や老後の資金計画を立てる
  5. 最期に連絡してほしい人をリストにする

今日から終活を始めるなら、エンディングノートの購入がおすすめです!

最後になりますが、終活を始める年齢やタイミングに決まりはありません。ただし、早ければ早いほど良いでしょう。

誰だって毎日必ず生きているという保証はありません。突然病気になってしまったり、事故に遭ってしまう可能性もあります。

健康で心に余裕があるときに終活を行えば、より前向きな気持ちで楽しくできるので、終活に興味を持ったタイミングで一度始めてみることをおすすめします。

「今日が残りの人生で、一番若い日」

元気なうちに終活に取り組むことをおすすめします。

あなたへのおすすめ